なまら好きやねん北海道

都会生活にうんざりし、海外生活も経験した関西人が北海道の素晴らしさに感動しながら、その生活ぶりを紹介するブログ

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ラオスでの小さな出会い

bamboo_bridge.jpg

これから紹介することは、何でもない旅の中の出来事。

なんだ、それだけのこと? と思うかもしれないが、
旅が終わって何年経っても思い出されるのは、
その町の風景や建造物等ではなく、何ということはない
こういった現地の人との出会いだったりする。

今回もそんな素敵な出会いがいくつかあった。


街自体が世界遺産に登録されている街、ルアンプラバーン。

congee.jpg

朝早く起きて散歩に出て、おばさんの呼び込みに誘われるがままに
地元の人で賑わうお店で、おばさんお勧めのおいしい朝粥を食べた後、
川沿いで座って休憩をしている時のことだった。

1人の物売りの少女がやってきた。

普段なら子供の物売りは断るのに困るところだが、
この時たまたま、前日のナイトマーケットで見て
買ってもいいかなと思っていた皮のブレスレットがあり、
彼女がそれを持っていたので値段を訊いてみた。

以下、日本語で書いてあるが、少女との会話は全て英語。

『20,000kip(220円)よ。』
『それは高いな。10,000(110円)なら買うよ』
『15,000(170円)でどう?』
『・・・』
『いくつ買ってくれる?』
『そうだね、2つで20,000なら買おうかな』
『じゃあ、それでいいわ』

会話の雰囲気から、まだまだ値段は下がることは
分かったが、子供相手にぎりぎりまで値下げの交渉を
するのも大人気ない。

商談が成立して、私の腕にブレスレットを付けてくれた後も、
彼女は立ち去ろうとはせずに、私の隣に座ってずっと話をしている。

名前はT。14歳。かなり英語が話せる。
観光客の多いルアンプラバーンという街は、英語が全くと
言っていいほど通じないラオスの他の街と違って、
英語を少し話せる人はそこら中にいるが、Tの英語はそんな
大人たちとは比べようもないぐらい発音もきれいで、
私の言うことを何でも問題なく理解した。

発音がきれいなのは聴いた音をそのとおりに発音しているからで、
大人より文法がしっかりしているのは、やはり柔軟な子供の脳の方が
吸収が早いせいだろう。

15分ぐらい話しただろうか。英語をとても自然に話せるので、
ルアンプラバーンの観光名所の話や2008年の洪水で街が
水浸しになった話など、色々と興味深い話を聴くことができた。

私がこの時に目にしていたカン川やメコン川の水位は、
乾季のため街のレベルと比べると遥かに下にあったので、
ここまで水が来るというのは想像し難いことであった。

『日本は今、桜が咲いているの?』
『桜が咲くのは4月だよ。俺が住んでいる北海道は北の端にある
 島で、寒いから5月にならないと咲かないけどね』

『桜にも葉っぱがあるの?』
『あるけど、花が咲くときにはないから、ピンクだけできれいなんだ。
 葉っぱは花が散ってから出てくるんだ』

『桜って、いい匂いがするの?』
『匂いはあんまりしないかな』

どうやら、桜にとても興味があるらしい。

『ねぇ、ラオスの花、知ってる?』
『あちこちで、きれいな花は見たけど、詳しくは知らないな』
『あそこに白い花が見えるでしょ?』

そう言って、Tは50mほど先を指さすのだが、
今一つどのことを言っているのか良く分からない。

『う~ん、どれのことだろう? 良く分からないな』
『ちょっと、待ってて』

そういうと、彼女はさっき知り合ったばかりの私の元に商品を
全て置き去りにして、駆けていった。

すぐに帰ってくるだろうと思いきや、お寺のようなところに
入って行ったTはなかなか出てこない。

T.jpg

5分ぐらい経っただろうか、両手に花をいっぱい抱えて
戻ってきた。

まだ咲く前のつぼみや、色の違うものなど、色んな花を
私に見せたかったらしい。

『ね、きれいでしょ』
『うん、それにいい匂いがするね』
『そうなの、こうして本に挟んでおくと、匂いが本に移るのよ』

T_flower.jpg

そういって、Tは私が手に持っていたLonely Planetの本に
花を挟み始めた。

lonely planet

『この花って花びらが5枚でしょ。普通は5枚しかないの。
でも、すごく稀に6枚のがあって、それを見つけると幸せになれるのよ』


そういうTに、私は四葉のクローバーの話をした。

どうやら世界中の色んなところで、人間という生き物は
似たようなことを考えて生きているらしい。


知り合ったばかりの他人である私のために、暑い中を
わざわざ走って、花を摘みに行ってくれる14歳の少女。

その純粋さに感動を覚えずにはいられなかった。

私のLonely Planet Laos版を開くと、今でもこの花の香りが
かすかに漂ってくる。

<<つづく>>









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